代表挨拶

良書の絶版。
それは人を殺したも同然だ。

ー ミルトン『アレオパチティカ』

 百年さきまで残したい本はありますか。
 その本を大切な方に贈ろうとしても、すでに絶版になっている可能性が高いです。数々の名著が姿を消していく日々。それほどまでに本はまさに滅びようとしています。
 私どもNPO法人読書普及協会は二十年近くものあいだ、本と人との出会いをご提供してきました。かつて会員の傍らにあり、その人とともに歩んできた名著の多くも、今や手にはいることの方が稀です。 

 百年さきまで残したい本があったのに……。
 こちらの表現の方がもはや正確なのかもしれません。孫の代へと継承すべき本がなくなるのは時間の問題なのではないでしょうか。このような哀しみに、私は次の方法をご提案したく考えております。

・百年さきまで残したい本の記録と復刊・

 国内だけでも年間1億冊以上の本が断裁されているブックロスの時代。そんな中で、このような活動は微々たる抵抗でしかありませんが、読書文化の火は断じて絶やさないでいきたいと考えております。持続可能な読書普及活動を通じて、百年さきまで残したい本との出会い、人との出会いをこれからも続けていってくださったなら幸甚に存じます。